整体と不眠症
- 疲れているはずなのに眠れない
- 夜中に何度も目が覚めてしまう
- 朝起きても疲れが取れてない
- 日中眠くて体がダルい
- 気分が落ち込みやすくウツっぽい
不眠症とは
あらゆる症状の中で最も最悪なのはなんでしょうか?
私は不眠症だと考えております。
みなさんは治療は整体院のベッドの上で行われていると思っていませんか?
実は私たちカイロプラクターや整体師は皆さんの体を治すことはできません。では何をやっているかというと、みなさんの体が治ろうとする力を助けてあげているだけです。
例えるならば、汚れた部屋を掃除機でキレイにするとします。このときもし掃除機がつまっていて吸い込みが悪ければ、なかなか部屋がキレイになりません。
そこで、掃除機のつまっているところを見つけて、それを取り除けば掃除機の吸い込み機能は回復しますが、もし自分でできない場合は誰かに頼むわけです。その後、回復した掃除機であなたが部屋をキレイにするのです。
つまり、カイロプラクターや整体師がすることは、掃除機のつまりをとるようなものであり、実際に体を治す(部屋をキレイにする)のはあなた自身だということです。
治療はあなたの体の中で睡眠中に行われているのです。ですから、睡眠が十分にとれないということは、あらゆる体の不調を回復させることができないということであり、最も本質的な問題だと言えます。
不眠症は症状によって「入眠困難」、「中途覚醒」、「熟睡困難」、「早朝覚醒」の4つに分類されます。
1.入眠困難 :なかなか寝れず、30分〜60分以上かかる。
2.中途覚醒:朝までに何度も目が覚めてしまう。
3.熟睡困難:時間的には十分睡眠時間を取っているが、睡眠が浅く質が悪いので疲れがとれない。
4.早朝覚醒 :朝かなり早くに目が覚めてしまい、そのまま眠れなくなってしまう。
これらはあくまでも症状による分類なので、おなじ症状でも原因は様々です。
不眠症の原因
1. 身体的要因(体の不調や病気)
アレルギー疾患(かゆみ)、発熱、喘息発作、睡眠時無呼吸症候群、 脳血管障害、パーキンソン病など
2. 生理学的要因 (環境の変化)
騒音、温度、湿度、明るさ、また旅行による寝具などの変化。
3. 心理的要因 (心理的ストレス)
悩みや不安、緊張などのストレスや精神的にショックな出来事など。
4. 精神医学的要因 (心の病気)
うつ病、神経症、統合失調症など、自律神経の乱れ。
5. 薬理学的要因 (薬や嗜好品)
カフェイン、アルコール、タバコ、抗アレルギー剤、風邪薬、降圧薬、ステロイド、甲状腺剤、抗パーキンソン病薬、抗がん薬、ホルモン剤など。
不眠症を解消するためには?
<生活の中で注意したいこと>
・寝る前に温かいミルクやハーブティーを飲む。
・寝る30分前にお風呂に入って体を温めると、ちょうど体温が下がり始めて眠くなる。
・昼間の適度な運動は効果的だが、夕方以降の激しい運動は神経を興奮させるので避ける。
・寝る前の適度なストレッチは緊張をほぐすので効果的。
・コーヒーやお茶などカフェインなどの刺激物は避ける。
・テレビやパソコンなどは寝る1時間前にはしない。
・寝室の温度、湿度を適切にして快適に過ごせるような環境にする。
・寝酒は寝付きはいいが睡眠が浅くなるので避ける。
不眠症の原因は様々ですが、結果的に自律神経のバランスとコントロールが上手くできなくなっている状態です。自律神経失調症や鬱病の一症状と考えられます。
マッサージも一つの有効な方法だと思いますが、脳や自律神経に直接アプローチできるカイロプラクティックの方が、より強力かつ深いリラクゼーション効果があります。
特にSOTカイロプラクティックは背骨だけでなく内臓や頭蓋骨からもアプローチできるので非常に有効です。