整体と肩コリ・手のシビレ
- パソコンやデスクワークの後、首から肩がパンパンになる 肩がコリすぎて手がシビレる
- 肩や首がコリすぎて頭痛がする
- 肩甲骨の間がコリすぎて気持ち悪い
- 細かい作業で指を使うので肩が凝る
肩コリとは
肩コリの原因
大きな要因としては、まず長時間の同じ姿勢、無理な姿勢、悪い姿勢などですが、筋肉の運動は血液を循環させるポンプの役割もあるので、動かないということは血液の流れが悪くなります。
一般に準備運動というのは血液を循環させ筋肉の柔軟性を回復させることです。朝起きたときに体が硬くても、動き出せばだんだん元に戻るのはそのためです。
逆に運動をし過ぎた後なども同様に、筋肉疲労が起きるためストレッチなどのケアをしておかないと乳酸がたまり、筋肉が硬くなってしまいますので痛みやコリの原因となります。
もう一つの要因としてはストレスです。緊張したり、仕事を頑張り過ぎたり、また、悩み過ぎ、怒り、悲しみといったネガティブな感情は交感神経を緊張させますので、筋肉が硬くなり血行が悪くなります。
その結果肩こりや痛みが起こりそれがまた気分を悪くさせ、緊張の原因となり悪循環となっていくのです。
しかし、単なる血行不良ではない場合もあります。内臓の疾患がある場合は、各内臓によって特徴的な痛みの部位に反射痛があらわれます。例えば、心臓や胃だったら左の背中から腕にかけての痛み、肝臓や胆のうであれば右の肩まわりに痛みが出ます。
もちろん、これだけで判別はできませんが、あまりにも痛みが強い時は内科を受診した方がよいかもしれません。
シビレと麻痺は違う
シビレと痛みは一見違う感覚のように感じますが、実はシビレとは痛みの一種です。「辛さ」は味覚ではなく痛覚であるということをご存知でしょうか?辛さとは味ではなく痛さなのです。
つまりシビレとは正座した後のシビレと同じで血行障害による痛みの一感覚であるということです。その痛みを神経が脳に伝えて痛みやシビレとして感じているわけであり、神経が痛みやシビレを発しているわけではないのです。
ということは手のシビレの直接の原因は、頸椎が神経を圧迫したことで痛みやシビレを発しているわけではありません。
首や肩、腕の筋肉が何らかの原因で緊張し血行不良となり、その結果「痛み物質」が放出され神経を介して脳に伝えられ、痛みとして感じるということです。
肩コリを解消するためには?
しかし、上手くやらないと筋線維を壊してよけいに硬くしてしまいますので、あまり強く押したり揉んだりしないようにして下さい。やるのであればなでるように優しくやりましょう。
また、頸椎のゆがみやヘルニアによって神経を緊張させ、その結果筋肉が硬くなった場合は、整体で頸椎や肩甲骨、鎖骨などのゆがみを整えるとともに、骨盤や股関節はじめとして全身を調整することで背骨や骨盤が安定しやすくなります。
ストレスが原因の場合は、まず第一にストレスを軽減させること、そして、自律神経を調整し交感神経の緊張を緩めることで全身の筋肉を緩め、血液循環を回復させます。ただ原因は単独ではなくほとんどの場合は複合されていますので、治療も複合的に行わないと効果は安定しません。
自分でできる手軽な方法としては、まずは暖める。ホットカイロ、お風呂などで暖めることで血行が良くなります。逆に冷やすことはコリや痛みを誘発します(注:急性痛の場合は炎症があるので冷やした方が良い)。
もう一つは、体を動かすことです。ウォーキングや水泳などの全身運動、無理のない運動で筋肉を動かしましょう。特に肩は腕だけでなく肩甲骨を動かすようにすると効果的です。肩甲骨は慣れないと動かしづらいところですが、逆にそれだけ普段動いていないところなのでコリ固まりやすいということです。
動かす、暖める、ストレスを減らす、これだけでかなり軽減できるのではないでしょうか?単純ですが最も効果的な方法です。