整体と坐骨神経痛
- お尻から太ももやふくらはぎ、足先までシビレる
- 歩いているとだんだん脚が痛くなってくる
- 体を前に曲げると脚が痛くてつっぱる
- 医者に椎間板ヘルニアだと診断された
- 座っているとシビレてくる
坐骨神経痛とは
坐骨神経痛とは病名ではなく単なる症状名にすぎません。例えば、お腹が痛ければ腹痛、頭が痛ければ頭痛というのと同じで、坐骨神経が痛いから坐骨神経痛ということです。
症状としては、お尻から大腿部の裏、ふくらはぎ、あるいはスネ、足の指先まで痛みやシビレがある状態です。
坐骨神経痛の原因
坐骨神経痛の原因としては、一般的には椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、梨状筋症候群などが原因とされています。
ヘルニアが脊椎から足へ向かう神経を圧迫したり、筋肉が神経を圧迫して神経痛を起こすと考えられているわけです。
100年以上前から定説化され、今だに信仰されているこの理論ですが、最近になり「おい、ちょっと待て、それおかしくないか?」と多くの人が気づき始め、このおかしな常識がくつがえされ始めました。
なぜなら、生理学的に神経を圧迫しても痛みもシビレも起きないからです。詳しくは椎間板ヘルニアのウソをお読み下さい。
シビレと麻痺は違う!
シビレと麻痺は全く違います。どうもこれを混同してしまいがちですが、シビレとは血行障害による「痛み」であり神経の障害ではありません。一方、麻痺とは知覚、運動機能が完全になくなった状態であり神経障害です。
シビレと痛みは一見違う感覚のように感じますが、実はシビレとは痛みの一種です。「辛さ」は味覚ではなく痛覚であるということをご存知でしょうか?辛さとは味ではなく痛さなのです。
つまりシビレとは正座した後のシビレと同じで血行障害による痛みの一感覚であるということです。その痛みを神経が脳に伝えて痛みやシビレとして感じているわけであり、神経が痛みやシビレを発しているわけではないのです。
ということは坐骨神経痛の直接の原因は、坐骨神経を圧迫したことで痛みやシビレを発しているわけではありません。
お尻や脚の筋肉が何らかの原因で緊張し血行不良となり、その結果「痛み物質」が放出され坐骨神経を介して脳に伝えられ、痛みとして感じるということです。