オステオパシーとは

アメリカ2大医学の一つオステオパシー医学

小顔矯正などの頭蓋骨矯正で有名になったオステオパシーですが、頭蓋骨矯正も実際はオステオパシーの一部に過ぎず、また美容のためにあるわけではありません。当院でも施術に使用しておりますが、あくまでも治療の一部として取り入れております。

起源・創始者

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オステオパシーとは、1874年にアメリカの外科医A.T.スティル博士によって創始された医学であり、オステオ「骨」とパシー「治療」の造語です。

骨の治療といっても、いわゆる日本の接骨のことだけを指す狭い意味ではなく、整体と同様骨格の矯正も含み、さらに、現代医学的な手術や薬の処方も認められています。

アロパシー医学(西洋医学)との違い

薬で症状を抑えるアロパシー医学に対し、オステオパシー医学は症状を起こしている根本原因を手技によって取り除くものでした。今ではアメリカの二大医学の一つに数えられ、手技療法と整形外科と内科の複合のような治療で行われています。

とは言っても オステオパシーの真髄はその手技にあり、薬の処方が認められるようになったのは1943年のことで、もともとは現代医学では到達できない生命と病の本質に迫るべく考案された手技療法なのです。
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しかし、現代医学の仲間入りをすることによって、本来のオステオパシーの哲理と手技テクニックから離れていってしまいました。

オステオパシーの理念はあくまでも骨格を整えることによって、血液循環をよくし、さらに神経、リンパ液の循環を改善し、病気の原因を取り除くということです

骨格を矯正するという点は、カイロプラクティックも整体も同じですが、カイロプラクティックでは椎骨のサブラクセイション(椎骨のズレ)による神経の機能障害、整体では血液循環障害に焦点を置いているという理論の違いがあります。

オステオパシーの治療法

オステオパシーの基本原則の一つに「身体は一つのユニットである」とありますが、現代医学ではガンならその病巣部を取り除くといった局所的な治療を行うのに対し、オステオパシーでは局所的な症状であっても、あくまでも骨格の矯正を中心に筋肉、靭帯、内臓、頭蓋骨など身体全体を調整していきます。

カイロプラクティックとオステオパシーの矯正法の違い

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カイロプラクティックの矯正法との違いは、カイロプラクティックでは小さく素早いダルマ落とし的なスラストによって矯正する方法が多いのに対し、オステオパシーではスラストも使われますが、むしろモビリゼーションバイブレーションといった緩やかで優しい矯正法が多用されます

年寄りや子供にも安全なテクニックです。 ただカイロプラクティックの中にもSOTやアクティベーターのような低刺激なテクニックもあるので一概には言えません。